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「IoT?AI特別講義」は地域産業コース(情報分野)が提供する副専攻プログラム「IoT?AI応用技術認定」の上級認定に関わる科目の1つです。この授業では,IoT?AIの研究開発の最前線で活躍されている研究者や,地域の様々な産業や組織でIoT?AIシステムの開発や利活用を推進する技術者を講師として招き,IoT?AIに関する最新のテーマについてご講演いただくことで,受講する学生が視野を広げるとともに,卒業研究へのモチベーションを高め,将来社会で活躍するための動機付けを行うことを目的としています。
2024年12月4日(水)は,国立研究開発法人 森林研究?整備機構 森林総合研究所の高橋正義先生を招いて,「森林?林業とDX?IoT」をテーマに,スマート林業に代表される林業におけるICT技術の活用についてご講演いただきました。はじめに,日本の国土の約2/3を占める森林は,スギ,ヒノキといった針葉樹を中心とした人工林が各地に造成され,大きく成長してきた歴史をもとに,日本全体と広島県の森林の特徴について比較しながら解説していただきました。次に,森林を生かす産業である林業や木材消費ついて,林業白書等を参考にして概観しました。これらをふまえて,日本の林業における様々な課題をICTなどの新しい技術を用いて解決する取り組み,森林?林業?林産業で取り組むDXおよびIoTの事例についてご紹介いただきました。
次に,大競技室に移動して実際に森林調査に用いられる小型無人航空機(ドローン)によるデモンストレーションを実施していただきました。まず,学生がドローンを手に持ってみて,本体は意外と軽く,重量の大半はバッテリーであることを知りました。講師の高橋先生より,ドローンの動作の仕組みと基本的な操作について説明があり,その後,高橋先生のご指導のもと学生もドローンの基本操作を体験しました。最後に,ドローンに搭載するカメラから集合写真を撮影して演習終了です。